猫はやっぱりノルウェージャン!

威張る幼女の戯れ言日記

TEAM TOKIWAとそのクラウドファンディングに関して

この記事をツイートしたときにリプライという形で投稿したのだが、そのリプライ元のツイートにあるようにアローゼンさん(@Alosenn_pocket)がやっているクラウドファンディングに関して今回これを推薦する立場を今回取らせてもらった。


実際凄い(というかポケカの界隈の中ではあまり類を見ないor初めて?)試みだと思うし素直に応援している。


しかし、ただ単にReady forのページを引用ツイートしながら「応援してます!」じゃ味気ないので、今回は僕がこのクラウドファンディングを見て何を思ったかをつらつらとブログに書いていこうと思う。


まずクラウドファンディング自体を見たときに率直な感想として最初に思い浮かんだのは「これを構想だけに留まらず実際にやるっていう行動力がすげーな」ってのと、次に「これ本当に成功するんだろうか?」っていう純粋な疑問が半々くらい。


お金ってのはやっぱり怖くて、それが絡んだ瞬間に警戒心を持つ人は決して少なくないと思う。


というか自分もその1人で、例えば最近だとポケカ界隈で有料記事などが流行った時期には正直マイナスな感情を抱いていた部分も否定はしない。


これに関して今回このクラウドファンディングを推薦するにあたりダブルスタンダードにならないよう自己弁護しておくと、投げ銭形式でお金が絡むのと商材の販売という形でお金が絡むのとでは少なからずの差があるだろうと自分の中では折り合いを付けている。


事実、自分でも「投げ銭形式の有料記事ならまだわかる」という内容を言っていた(ような)記憶があり、とにもかくにも「情報を商材とした完全なる“商売”」ってのと「あくまでも“お願い”しているだけで、仮にやらなかったとして何も不利益があるわけでもない」っていう2つの間に、こう、ニュアンス的な差があるのは何となく伝わってもらえると思う。


まあそんな感じで「お前有料記事に関してマイナスなこと言ってた過去があるのにクラウドファンディングは応援するんか?」ってTwitterの怖いおじさん達に怒られたくないのでとりあえずの自己弁護をした次第である。


で、クラウドファンディングに話を戻すと、「なんでクラウドファンディングやる必要あるの?金儲け?」みたいに感じてしまう人はやっぱりいると思う。


確かに「お金が欲しくない」って言ったら嘘だと思うし、というか一銭もお金が欲しいって気持ちが無いならそもそもクラウドファンディングやらないじゃんってわけで。


ただ、真面目な話、WCSはマジで本当にお金が掛かる。


自分が今年行くので実体験ベースで伝えられるのは図らずも説得力を持たせられて良かったかなと思うが、まず飛行機代だけで17万ちょっと。


これは相場を知らない人も居るだろうから(というか自分もWCS行くこと決まるまでは知らなかったし)伝わりにくいものの、「安い」に分類されるはず。
(北海道←→東京までの往復の飛行機代も含めてこれなので)


17万で「安い」と言われる世界、尋常じゃない。


滞在費も勿論掛かる。


てかそれなりのホテルを取っておかないと、日本と違って野宿とかネカフェ泊とか空港泊とかできるのかわからんし(日本では全部経験したけど)、流石にアメリカでそれやるのは怖いってのを考えるとそれなりにお金は飛ぶ。


勿論食費とかも必要で、そうなると「ただ行って帰ってくるだけ」で1人当たり大体25万~30万ってとこ。


アローゼンさんは娘が2人も世界大会に出場するので(この時点でとんでもねえよな)、娘2人の詳しい飛行機代は知らないものの多分アローゼンさん本人+娘2人で滞在費なども全部合わせて大体50万~60万とか(正確な金額は訊いてないけど)。


こうなると流石に厳しいって言いたくなるのもわかるし、余程裕福な家庭じゃなければ仮に1人だけだったとしても「WCS権利得たわ」→「おめでとう、んじゃ30万必要だね」って軽いノリでならないことを考えると金額を理由にWCSを辞退するジュニアシニアが居るのもやむ無し感が強い。


そこまではわかる。お金は必要。


だとして。


ここから先は正直な話。


本当に正直な話をするならば、今回のクラウドファンディングの金額設定を見たときに「うお、アローゼンさんめっちゃ強気だな」って感じた。


Ready forの仕様なんて(僕を含めて)大半の人は知らないと思うので、パッと見の50万と単価3000って金額だけ見て「うわっ」と感じた人は多分僕以外にもそれなりに存在してるんじゃないかなと思ってる。


これに関してアローゼンさんとたまたま喋る機会があったので実際に訊いてみたところ、そこにはアローゼンさんのクラウドファンディングに対する“想い”が表れているのだと感じた。


まず単純に単価3000は最小金額らしいのでこれはどうしようもない。


個人的には「1000ならわかるけど3000はちょっとなぁ~」って層がそれなりに居る気がしてて、そこの絶妙なラインをぶった切ってしまう最小金額設定は若干勿体なく感じるものの、これに関しては本当にどうしようもない。


で、肝心の50万。


そもそもとしてReady for側に支払う手数料が15万必要らしく、50万達成しても実際手元に残るのは35万。


これは目標金額との相関関係は無いらしく、目標20万なら手元に5万、目標30万なら手元に15万、みたいなイメージらしい。


そして、この仕様から20万や30万のような“刻んだ”設定ではなく敢えて50万に設定したところに上記の“想い”がある。


つまるところ、ポケカで(恐らく)最初のクラウドファンディング成功という偉業を打ち立てるに当たり、“刻んだ”結果じゃ意味が無いという話なのだ。


そりゃ当然目標を20万にすれば達成自体はしやすいだろうし(というか20万なら現時点で既に達成している)、それで手元に5万の小銭を得ることはできる。
(5万は“小銭”じゃねーけどな!)


でも、それじゃあ意味がない。


何かを成すなら目標を高く設定した上でそれを乗り越えてこそ意味があるのだという。


元々アローゼンさんはポケカ界隈自体を活発にすることに対して物凄く精力的で、いや本当にどっからその体力が湧き上がってくるんだよこの人と思えるくらいにはイベント運営などを始めとして幅広く活動を行っている。


4人の娘を育てつつきっちり仕事もしながらのコレ。マジでおかしい。お父さんプレイヤーとは全く思えん。


そんな一環として「北海道のポケモンカードを盛り上げたい」と「カードランド時和」店長の会長さんと手を組んで結成したのが「TEAM TOKIWA」である。


そのマネージャーとして大会運営からジュニア育成のイベントまで本当に色々なところで活躍し、TEAM TOKIWA自体もスポンサードプレイヤー3人の中から2人も世界大会出場権利を得るというとんでもない偉業を成し遂げている。
(残り1人の楓さんも2019シーズンだとCL千葉8-0抜け、JCSベスト32の化け物プレイヤー。意味わからん)


この「TEAM TOKIWAとしての活動」に重きを置いたときに、「じゃあそのチームプレイヤー2人分の渡航費17万ちょい×2で35万が手元に残るように目標として設定する」というのがアローゼンさんの考えなのだという。


単純に自分やその娘が、とかいう話ではなく、チームとして世界へ行くことに、チームとしてこれからのポケカを盛り上げるために、そして、チームとして偉業を成し遂げるために、という“想い”が込められた結果としての“35万”という数字なのである。


ここに対する想い、熱意は実際に話して相当なものが込められていると感じた。


でなければここまで「ポケモンカードそのもの」に対して真摯に向き合い続けることはできないだろうし、それはTEAM TOKIWA全体としても同じである。




さて、ここに至るまでのアローゼンさんの想いは理解できたとして、肝心のプレイヤーを知らねば支援するにもしきれない。


勿論この2プレイヤーを知っている人は数多いとはわかっているものの、今回このクラウドファンディングを推薦する立場となったからには多少なりとも支援対象者の説明を自分からもしておきたいと思う。




つぶらちゃん

本名:吉成 圓(ヨシナリ ツブラ)
HN:かなこぉ↑↑


初見でつぶらちゃんの漢字を読めなかったのは俺だけじゃないと信じたい。
(というかHNからしてそもそも名前が“つぶら”ではなく“かなこ”だとしばらく勘違いしていた時期がある)


2017シーズン(ジュニア最後の年)にJCS優勝、そのままの勢いでシニア最初の2018チャンピオンズリーグ京都でも優勝。


2019シーズンはJCSを含めた複数の大型大会で予選を抜けてシニア15位で世界大会の権利を獲得。


いや意味わからん、化け物すぎる。


実際に自分もアズサプラターヌオカマサーチャースカフィ全部ある全盛期ルガゾロ握ってなお「ゴミ雪崩+ダストオキシン+ブラックレイGX+マジカルスワップ」みたいな当時ルガゾロ側有利だったはずの超バレットを握るつぶらちゃんに負けた記憶がある。


サイド2-5まで追い詰めたもののダストオキシン発動からN、こちら都合良くブロアーなんて引けずにゾロアークで殴るだけでターンを返すと改造ハンマーでルガンのストロングエネを割りながらグズマでその0エネになったルガンをバトル場に縛りつつブラックレイGX。


こちらダストオキシン下でそう簡単にアセロラなどの解決札を引けるわけもなく、そのまま返しのターンにマジカルスワップで負け。


僕のNケアが、とかそういう話はとりあえず置いといて、これが(当時)ジュニアのやるプレイングかよ?と首を傾げていた。


細い勝ち筋だろうと見通せる“眼”の良さと、それを実現可能にさせるシニア離れしたプレイングとの両方を有している。


その粘り強い姿勢を尊敬されて一部の層から「捲りの女王」なんて二つ名を得ているらしく、自分は精神年齢8歳なので異名かっけ~俺も何か異名欲しい~とか密かに羨んでたりする。


話が逸れたがとにもかくにもこれでまだシニア2年目ってんだから将来有望とかそういうレベルではない。


●会長さん

本名:鈴木 航(スズキ ワタル)
HN:会長


以前Twitterで「強気な読みを通して相手を破壊できるのが“強い人”、自身の負け筋を潰してローリスクに立ち回れるのが“上手い人”」みたいな、強い人と上手い人のニュアンス差に関するツイートがバズっていた記憶があるが、それで言うなら“上手い人”をとことんまで突き詰めたような存在が会長さん。


ちょっとでも序盤にリードを許してしまったが最後、もうそこからは一生捲らせてもらえないような“硬さ”を感じる。


てか元々日本チャンプ経験者だからそりゃもう実力は折り紙付きで、てかつぶらちゃんも会長さんも日本一になったことがあるのマジで本当に意味がわからない。


そんな「右見て日本一左見て日本一」なんてことある?


2019シーズンでもCL京都でベスト4の盾をゲットしてるし、本当に実績が鬼。


マスター9位でWCS出場しているので日本から出場している中でも上位の実力者。


WCSでも絶対に成果を持ち帰ってきてくれるという“確信”を通り越した“安心感”すら覚えるレベル。




雑というか主観モリモリの紹介だったけど、「とんでもねえ2人」だってのは伝わったと思うし、実際に支援を受けて然るべき力を持った人達だなとも思う。




さて、最近のポケモンカード全体に関して。


ここ1~2年くらいのポケモンカードはノリにノってる。


そりゃもうビッグウェーブなんてのを遥かに越えたビッグウェーブで、単純な売上でも昨年比600%を越えているなんて話もあるくらい。
(昨年比600%って超単純に『去年の今頃と比べて6倍くらい売れている』ってわけで、全くもって意味がわからない。ウルトラシャイニーの時期は昨年比1100%とからしいので完全に今のポケカはバグり散らかした“勢い”がある)


この波を逃すわけにはいかない。


というかこの波に乗らなかったらもう一生これ以上の波は来ないんじゃないか?ってレベルの波だと思う。


そういう面からこのチャンスを逃さずに、ポケモンカードという存在そのものを1つ上の次元へと発展させていこうという試み。


これこそが今、TEAM TOKIWAおよびそのマネージャーのアローゼンさんがやろうとしていることなのである。




最後に、これは今年の4月から社会に出た僕が数ヶ月間社会人をやって実際に感じたことであるが、大学生以下の3000円は正直ダメージがデカい。


今回の件も大学生のときだったら特にノータッチだったかもしれない。


が、しかし、逆に社会人から見た3000円は何とか出ないこともないくらいの金額だとも思える。


つまるところ、今月ばかりは自分も「ガールフレンド(仮)」への課金を我慢して、その分で「“吉成 圓”&“鈴木 航”確定ガチャ」に課金してみようかなと思うわけである。


https://readyfor.jp/projects/teamtokiwa
(クラウドファンディングのURLを貼っておきます。実際に見てみるのが1番早いと思うので)






(8/11追記)

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8/10、深夜1時の段階でクラウドファンディングの目標達成を確認。


いや本当に凄い。


多くの人が参加しているものに対しては心理的に自分も参加しやすいという部分はあると思うし、楓さんのTEAM TOKIWAについてのnote(https://note.mu/kaedepoke/n/n6fb4f5b0a15c)による宣伝力も背後には存在していたに違いないが、それにしても0%~50%までの期間と50%~100%までの期間を見比べて後者の方が圧倒的であり、最後の追い上げに参加してくれた方々の凄まじいパワーを目の当たりにした。


と、同時に0%~50%までの「心理的に参加しにくい期間」を支えてくれた支援者の方々の「つぶらちゃん、会長さん、アローゼンさんを信じて疑わない気持ち」にもまた感服し、敬意を表する次第である。


正直な話、「本当に目標を達成できるかどうか不安だった」という気持ちが無いと言ったら確実に嘘になる。


勿論ある程度の賛同者がいるのは予想できていたし、ある程度の金額まではいくんじゃないかなとも思っていた。


でも50万の目標達成という点に関しては、50-50くらいかな?って感じで見ていた部分はある。


いやてかマジで身内が「クラウドファンディングで50万貯めます!」って言って「マジすか!こりゃ成功するにちげえねぇ!全力で応援します!」って確信を持って支えられる人いないでしょ。
(勿論自分だって全力で応援していることに違いはないけれども)


でも、身内がそんな目で見守る中で、アローゼンさん本人だけは見据えている次元が完全に違っていた。


「達成するかどうか」ではない。


「何が何でも達成する」というのは確定事項で、「じゃあそのために自分は何を為すべきか」という思考なのである。


死ぬ気で働いて、死ぬ気でマネージャーとして活動して、死ぬ気で娘達のWCSの特訓に付き合って。


ただただひたすらに、まっすぐに前だけを見つめている。


上記の楓さんのnoteに「いつでもつぶらの瞳はまっすぐで強いんです。」とあるが、これはもう間違いなくアローゼンさん譲りのまっすぐで強い瞳なんだなと思う。




今回のクラウドファンディングに対して抱く感情は各人によって様々だろう。


人の考えは十人十色。


その全てから一人残らず賛同されるような思考、事象なんてものは恐らく存在しない。


しかし、その中でもこれだけ「ヨシナリツブラとスズキワタル」、ひいては「ポケモンカードそのものの未来」に対して投資してくれる人がいる、投資するだけの価値があると思ってくれている人がいるというこの事実は何物にも代えがたい大切なことなのだと思う。


今回のWCS2019に限らず、将来的にTEAM TOKIWAの彼らは確実にポケモンカードの未来を変える何かを成し遂げる。


これは最早単なる予言ではなく断言であり、確定事項である。


その“いつか”に期待し、これからもそんな彼らを暖かく見守り、応援し続けてもらえたらそれ以上のことはない。


最後となるが、今回のクラウドファンディングを支援および拡散してくれた方々に対して、僕からも本当に心からの感謝を。