シティリーグ札幌対戦レポート
今回はタイトル通りシティリーグ札幌の対戦レポートをしていきたいと思います。
直前のトキワカップで予選2-3という沼にハマっていたので不安が少々大きい大会でした。
今回の使用デッキは(今回の使用デッキも)ルガゾロです。
構築は以下の画像となります。
http://maplecat.hatenablog.com/entry/2018/08/18/200256
上記URLのルガゾロに関する記事に載っている構築とほぼ同じですが、それと比べて今回の構築は2枚ほど変わっているので最初はそれらの採用理由から説明していきたいと思います。
まずCL東京より少し前、7月末に開催されたメガアローゼン杯が終わったタイミングからリーリエを2枚から1枚に減らし、その枠にフィールドブロアーを1枚採用しています。
リーリエを削った理由として、「そもそもスタートサポートとして見ているのが『ポケモン大好きクラブ』と『リーリエ』の2種であり、サイド落ちを加味しても1-1の計2枚あれば十分である」と判断したためです。
これは70イワンコ採用と引き換えにポケモン大好きクラブを採用したことで少々盤面を構築する性能が低い関係上「初手はポケモン大好きクラブかリーリエのどちらかを撃てればいいかな」といった考えに依るものであり、例えばほぼアズサと同様の盤面構築力を有したウツギ博士のレクチャーを採用する場合なら初手に撃ちたいのは間違いなくリーリエよりもレクチャーなのでリーリエ0レクチャー2といった構築になると考えています。
そして、その減らしたリーリエの枠にフィールドブロアーを採用した理由ですが、正直な話昨今のフィールドブロアーはそこまで強くはないと言わざるを得ません。
しかし、割りたいカードが少ないからこそ逆に願いのバトンや学習装置、戒めの祠などの絶対に割らねばならないカードに対してのガードが甘くなりがちであり、それらを割れなくて負けるゲームは可能な限り避けるべきだと判断しました。
実際に(当たりはしなかったものの)ゼラオラレックウザやホワイトキュレムの存在はシティリーグ札幌でも確認しているのでその辺りに勝ち筋を見出だせるのは判断として間違ってはいなかったかなと思います。
そして、今回のシティリーグに伴い唯一積極的な採用理由が不明瞭だったネストボールの枠を2枚目のデオキシスへと変更しました。
そもそも競技レベルのゲームを考える場合、様々な構築に於いて考慮せねばならない共通の要素として「『ミラー』と『相性不利』への対策」があると僕は思っています。
ルガゾロの相性不利としてわかりやすく挙げられるのがマッシブーンGXとルガルガンGXをメインに据えた通称「マッシルガン」であり、この枠に対するカウンターとしてのデオキシスは多大な効果を発揮します。
デオキシス1ネストボール1でも盤面にデオキシスを置ける確率はほぼ変わらないのですが、敢えてデオキシス2を選択した理由としては
①もしデオキシススタートをしてくれれば後のゲーム展開が相当やりやすくなるため
②デオキシスを2体置いてのアセロラループが非常に効果的だと判断したため(エスケープボートを引けないことも多く、そうなるとデオキシスにアセロラを撃った後の殴り手が大抵ゾロアークGXかカプ・テテフGXになるため取られるサイドの観点から若干の脆さが生じます)
③ゲーム展開として「序盤にサイコキネシスで80(鉢巻込み140)打点をマッシブーンGXに与えるためのデオキシス」と「中盤以降にビーストリングを吐いたマッシブーンGXを1撃で沈めるためのデオキシス」の役割が存在し、2枚採用することで双方の役割をレスキュータンカを介さずとも遂行できる可能性が高まるため
④仮にネストボールを引けても1投のデオキシスがサイドに落ちたら意味が無いため(重要)
などが挙げられます。
ちなみにもう1つの要素であるミラー対策に関してはほぼノープランの構築になっており、理由としてミラーは細かい構築云々というよりは
①ジャンケンに勝てるか
②ジャンケンに勝った上できちんと先2ブラッディアイライオットビートで相手の1エネイワンコを狩れるか
(後攻なら自身の1エネイワンコがもし生存した場合に逆に相手の1エネイワンコを狩り返せるか)
③中盤のカウンターゲインデスローグを上手く揃えられるか、或いはカウンターゲインデスローグに対してカウンターゲインデスローグを構えられるか
この辺りの、結局のところ微妙な1枚2枚のメタ枠よりかは「引き合い、噛み合い」が肝となっており(本当はこの表現はあまり好きではないのですが……)、ジャンケンに勝って首尾良くブラッディアイライオットビートを決められた試合はほぼ確実に勝てる(逆の立場ならほぼ確実に負ける)ので変に構築を歪めて勝てそうで勝てないミラー後攻を見るよりは汎用性をしっかり保ち、ルガルガンGXを3枚と厚めに積んで先2ブラッディアイの確率を上げました程度の対策で十分だと割り切りました。
唯一後攻を捲る札として可能性があるかもしれないと考えている悪の戒めマニューラに関しては枠が足りない関係上マニューラ入り構築で納得のいくものが作れておらず、故にミラー後攻でのマニューラの有用性も確認できていなかったため採用を見送りました。
今後色々なパターンのマニューラ入りルガゾロを試してみてもし納得のいく構築を作れた上でミラー後攻に対するマニューラの有用性も確認できたなら是非とも本格的に採用したいと考えている1枚ではあります。
という感じで調整枠の採用理由を述べたところで対戦レポートに移行したいと思います。
●予選1戦目:ロストマーチ:○
まさか初戦から当たるとは思わずバトル場のハネッコを見た瞬間ジャンケンに勝利した自分を褒め称えました。
内容は典型的な先攻ハネッコ狩りゲーム……とはいかず、裏1にハネッコが4体並んだ上でみちしるべも撃たれてしまい、返しにジャッジマンも撃てずと中々厳しい動き出し。
とは言うものの、ロストマーチ側も(裏1で4体並んだとはいえ)ハネッコを狩られながら210出すのはそれはそれで中々に難しく、ギリギリのラインで耐え凌ぎつつアセロラでサイドレースを突き放します。
最後に破れかぶれ+シロナでカウンターゲインとユニットエネルギーを噛めば勝ちのターンで何とかパーツを揃えて勝利。
正直ロストマーチ相手に先攻でここまで追い詰められるとは思っていませんでした。
●予選2戦目:マッシルガンキュウコン:○
対策を厚くしたとはいえ踏みたくはなかったマッシルガン。
しかし、奇跡のデオキシススタートが成立し、序盤からサイコキネシスでオラつき続けることに成功。
アセロラループをしつつイワンコ、マッシブーンGXの順に狩っていき、ビーストリングターンをデスローグで最速通過したところでほぼゲームエンド。
あとは火力の出ないマッシブーンを殴るなり、ディアンシーpsを狩るなり、やりたい放題でした。
●予選3戦目:マッシルガンキュウコン:○
対策を厚くしたとはいえ踏みたくはなかったマッシルガン(2回目)
初手にシロナを撃った次のターン、テテフでまたシロナを撃とうとするとまさかのシロナ3落ち。
初手シロナ故に山札の確認ができなかったのは痛かったなと思いつつ、「でも相手もリーリエ後でハンド多いしジャッジマン刺さるのでは?」とジャッジマンを使用。
結果としてこちらはゾロアークGXを1枚噛んだことから回り始め、逆に相手は動きが鈍くなり2体目のイワンコ+1エネを用意することが難しい状況になりました。
そうなるとビーストリングターンはマッシブーンGXくらいしか殴り手がいなくなり、仕方なくビーストリングを吐いたマッシブーンGXに対しサイコキネシスを合わせてゲームエンド。
3連勝できると「流れが来てるな」と実感できるので、如何にしてマッチングが安定しないスイスドロー序盤にここまで辿り着けるかが相当大事ですね。
●予選4戦目:ルガゾロ:○
ミラー先攻で種も並び、イワンコに1エネも貼れたことで気持ちが楽になるも、裏1に相手が出した破れかぶれを食らいまさかのドローゴー。
返しにゾロアークGX進化+2個玉+グズマを構えられ、「おいおい破れかぶれ後の4枚でパーツ揃いすぎだろ」とキレる幼女。
しかし、ここでトップドローがカプ・テテフGXだったので「嬉しいけど1ターン遅いよ」と複雑な気持ちになりながらエナジードライブで相手のゾロアークGXを削ります。
そうすると相手はアセロラで帰還していき、「なんでドローソース使ってないのにさっきからそんな揃ってるんだ」とキレ散らかしながらゲームエンド。
……と、思いきや。
試合終盤、自分のサイドは3、相手のサイドは1、しかも今は相手のターン。
もうグズマでもブラッディアイでも好きにしてくれと思いながら「ここ負けても5戦目勝てばまあ4-1だし決勝トナメ行けるでしょ」と最早次の試合を考え始めている自分。
すると相手が
「ククイ博士を使います」
……?グズマ無かったのかな?
「スレッジハンマーマッシブーンにビーストエネルギー貼ります」
……2個玉引けなかったのか。ああ、拘り鉢巻とルガルガンGX抱えてるのね。鉢巻ククイでゾロアークGX殴ればスレッジハンマー220出るもんね。
……?鉢巻無いのかな?いや、ディアンシーpsがあればククイ撃ってるし抵抗込み80で倒れるのか。
にしても(自分もこの試合で使ったとはいえ)マーシャドーってカードほんまクソだなぁ、ミラー先攻落としたの痛すぎる。
「スレッジハンマー80点で倒します」
……あれ?ディアンシーps出してなくない?これはもしや……。
「すみません、マーシャドーは闘抵抗なので60点で耐えますよね?」
「あっ!」
まさかの相手の抵抗見落としで1ターン貰うバグが発生します。
とはいえここで1ターン貰っても結局サイドは3だからこのターンには勝てないし、今度こそ次のターンにグズマで負けかなぁと思い盤面を眺めると、なんと相手の山札が消失しているのです。
そう、相手視点ではククイを言ってスレッジハンマーをすれば勝ちなので全力で取引からククイを探した結果、なんと山札を全て引ききってしまったという致命的なプレイミス。
そのままターンエンドを宣言し、相手の山札切れで勝利。
まさかの結末にお互い苦笑いになるも、まあ僕としては負け確から1勝拾えたので死ぬほどラッキーだと思い、気楽に最終戦を迎えることができました。
いやぁ、こんなことってあるんですねほんと。
●予選5戦目:マッシルガン:○
対策を厚くしたとはいえ(ry
知り合いの方との対戦。
試合前に雑談をして和みながら、お互い4勝だからと気楽にやれたのはかなり精神的に良かったです。
「もみじねこくん、今から面白くないことやっていい?」
「もしかして初手ジャッジマンですか?」
「うん(笑)」
「オッケーです(笑)」
確かに盤面はゾロア単騎なのでここで種ポケモンを噛めねば負けが確定することを考えると相手からしても先1ジャッジマンを撃つ理由はあるよなぁと思いながら、それでも種ポケモン引いてほしいなぁと思いながらハンドを見るとカプ・テテフGXがあり一安心。
そこならシロナで繋いでいき、デオキシスも引けたので何とか殴り合いの土俵には立たせてもらえました。
結局は中盤に「ククイで闘エネルギーを引かねば殴れない」というターンで引かれなかったのが大きく、アド差が開いて勝ち。
お互い細いハンドの中から最善を考え続けるめちゃくちゃ良い試合だったと僕は思っています。
ということで5-0の2位抜けで決勝トーナメントへと進むことができました。
正直4戦目は勝ちと言っていいか怪しいものがありますが、まあ何にせよ予選で爆死しなかったのは嬉しい限りです。
●決勝トナメ1戦目:マッシルガン:○
対策(ry
まさかの予選で最後に当たった方との再戦。
相手の事故が酷く、エナジードライブで中盤まで殴ってきたので流石にアド差が開きすぎて勝利。
今年の2月にあったシティリーグ札幌では決勝トーナメント1没だったので1勝できたのは成長かなと思います。
●予選2戦目:ルガゾロ:○
個人的ベストバウト。
相手はスレッジハンマーマッシブーンスタート、そこからウツギで展開。
自分のベンチのイワンコが先2で狩られるパターンは基本的に相手のハンド4枚にゾロアークGX、2個玉、グズマがある場合なので流石にグズマノーケアで盤面構築。
するとやはりそこまで上手くは揃わなかったようで、前のスレッジハンマーマッシブーンにそのままビーストエネルギーを貼ってバトル場のイワンコに60点を与えてきました。
そのままダメージの乗ったイワンコをエスケープボートで逃がしつつ進化してブラッディアイ、裏のゾロアをライオットビートで狩りサイド先行に成功。
しかし、返しに拘り鉢巻+ディアンシーpsをきっちり揃えられスレッジハンマーで自分の場のゾロアークGXが飛び天を仰ぐ幼女。
とは言いつつ相手はベンチが5体、ワンダータッチもブラッディアイも言えず、グズマも序盤に切っているのでこのタイミングでベンチのゾロアークGXを呼び出すのは難しいだろうとマッシブーンを出しつつ、ポケモン大好きクラブで盤面を回復させながら120点のスレッジハンマーでお茶濁し。
(ディアンシーpsがサイドにあることは初手で確認済みでした)
想定通りグズマは言われずバトル場のマッシブーンにスレッジハンマー80点と言われるだけで被害を抑えられたのでアセロラから序盤に60点乗せられたルガルガンを回収し、ブラッディアイを使い回してゾロアークGXを呼び出しつつスレッジハンマーでワンパン。
相手はグズマを引けたことでまたゾロアークGXをワンパンしてくるも、こちらもグズマ+カウンターゲインデスローグGXで相手のルガルガンGXをワンパン。
この時点でこちらのサイドは1、相手のサイドは2、場をゾロアだけにしてゾロアークGXを消したのでカウンターゲインデスローグかククイ鉢巻ライオットビートを言われるかの負け筋しかなく、相手はカウンターゲインがトラッシュにあることから返し札が存在しなかったのでそのままグズマで勝利。
シーソーゲームなハラハラした良い試合でした。
先3スレッジハンマーでゾロアークGXを飛ばされたときは絶対に負けたと思いましたが諦めないことが大事なんですね。
●決勝トナメ3戦目:ルガゾロ:×
決勝戦は知り合いの男の子でした。
(というか札幌開催なのでまあ大体知り合いっちゃ知り合いなんですけどね)
まあとんでもなく強いので頑張っていこうと思いましたが典型的なミラー先攻のゲームをされ、ワンチャンスも無く敗北。
一応取引の2枚がビーストエネルギーとグズマなら可能性が見えるタイミングは1ターンだけありましたが、流石に引けるわけないですね(笑)
ということで結果は準優勝でした。
CL東京がベスト32の100ptだったので今回の準優勝75ptと合わせて175ptとなりました。
トレーナーズリーグが60ptまで稼げるので235ptまで現状は見えていますね。
数字を意識した年は2019シーズンが始めてなので、何ptが安全圏なのかはわからないですが変に安全なラインを意識しても良くない影響しかなさそうなので今後も自分の出せる力を全力で出していくだけだと思いながら頑張っていきたい次第です。
今回の対戦レポートは以上で終了です。
次はCL新潟でしょうか。
また良い結果を残せれば嬉しいですね。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!