猫はやっぱりノルウェージャン!

威張る幼女の戯れ言日記

Re:ゼロから始めるアローラダブル環境考察【ポケモンランク編】

さて、遂にサンムーンが発売されましたね!


ということで、新環境お馴染みのキャラランクを作成していきたいと思います。


勿論アローラ環境はまだ始まったばかりなのでランク変動はあると思いますが、とりあえず以前のフライング環境考察よりかは変動しないかと……。


ちなみにパッと見た感じでは種族値的に尖っているポケモンはいるものの、前期のVGC2016と異なりメガというシステムが消えたことから環境の火力が控えめで、加えて運要素に関わる技の多くが下方修正されているのでプレイングと安定性が強さに直結しそうなシーズンですね。
(それにしても何故電磁波は素早さ下降の方を弱くしたんだ……)


では、以下キャラランクです。
(同ランク帯では上になるほど高評価を示しています)




【S】
ガブリアス
カプ・コケコ
カプ・ブルル
テッカグヤ
メタグロス

【A】
オーロット
コータス
ワルビアル
ゲンガー
ポリゴン2
ファイアロー
カプ・レヒレ
カプ・テテフ
ヤレユータン
ニョロトノ

【B】
メレシー
ラッキー
デンジュモク
トリトドン
ボーマンダ
カミツルギ
ピクシー
ギャラドス
マニューラ
フィローチェ
エルフーン
アクジキング
マッシブーン

【B-】
ライチュウ(アローラ)
ニンフィア
プテラ
ミミッキュ
ハンバドロ
ハッサム
ウインディ
ミロカロス
カイリキー
ヤドラン
ハピナス
カビゴン
カイリュー
ジャラランガ

【C】
その他




まず僕が感じたのは【S+】と言えるほどの圧倒的なスペックを誇るポケモンは存在しないな、という点でした。


例えばORAS環境の全国ダブルで言うならば、メガ枠部門ならガルーラが【SSS】で、通常枠部門ならボルトランドが【SSSSSSS】なんですが、今回のルールでは「超強いポケモンを思考停止でブチ込んでスペックを盾に相手を圧殺する」という動きはできそうにないですね。


これは環境に華が無いって意味もあるにはあるんですが、「PTの多様化」という意味で基本的にはプラスだと思います。


「まず⚫⚫は入れなきゃ始まらない」のような固定観念を捨て、柔軟に構築を組んでいけるのはやはり考えがいがありますからね。


では、【S】【A】ランクのポケモンと、少しばかりの【B】ランクのポケモンに関して軽くコメントをしていきたいと思います。
(アローラ地方ポケモンに関してはタイプ、特性、種族値を載せておきます)


ガブリアス

まあ当然の結果ではないでしょうか。


そもそもフィールド環境=接地推奨環境であり、そういう意味では地震の一貫を非常に作りやすいです。


素早さがカプ・コケコより低く、フェアリータイプの技で上から殴られるのが厳しいかと思いましたが、カプ・コケコがムーンフォースを覚えない以上は相手がこちらを確1にする手段が乏しく、こちらは陽気地震でH4振りカプ・コケコが確1なので寧ろ相性が良い可能性まで出てきました。


特に何か道具を持たせて役割を与えるポケモンではないので普通に拘りスカーフor拘り鉢巻が丸いと思います。


⚫カプ・コケコ
電/妖 75-115-85-95-75-130
特性:エレキメイカー

ガブリアスの項で少しマイナスな面を言いましたが、それでもなお強いです。


エレキフィールド下の火力は大雑把に「臆病CS珠化身ボルトロス」と同等と見ることが可能で、そこから更に道具による補正が掛かることを考えると電気タイプが等倍以上で通る相手には非常に大きな縛り性能を発揮できるでしょう。
(参考までに、珠ボルトロスの10万ボルトが181-121メガガルーラに与えるダメージは53.5~62.9%です)


隣に置いて強いポケモンは苦手な地面タイプに強くなりがちな「氷タイプの技を覚えた水タイプのポケモン」辺りでしょうか。


まあ簡単に言えばニョロトノで、雨下雷必中という意味でもトノ・コケコという並びは単純かつ明快に強そうです。


⚫カプ・ブルル
草/妖 70-130-115-85-95-75
特性:グラスメイカー

正直な話、このポケモンはかなり強いと思います。


まず草タイプという時点でガブリアスの項で書いた「地震の一貫性」をある程度切ることができ、加えてグラスフィールドの効果として「地震マグニチュード、地均しの威力を半減させる」というものがあるので味方への被害も抑えることが可能です。


また、「相手のフィールドを奪う」というのは当然ながらアローラダブルでの超重要事項となっています。


フィールドとは簡単に言えば「天候」のようなものであり、「雨パから雨を奪う、砂パから砂嵐を奪う」、これらの大切さを知らないポケモンプレイヤーなど居ないでしょう。


カプ・コケコからエレキフィールドを奪えばただの「種族値配分を間違えた鳥」であり、加えて自身が草タイプで電気技への受け出しが容易な点もこのポケモンの強さを引き上げていると思います。


⚫テッカグヤ
鋼/飛 97-101-103-107-101-61
特性:ビーストブースト
(このポケモンが相手を倒した時に、1番実数値が高い能力のランクを1つ上げる)


いやいや、耐性数値共に優秀すぎませんか……?


【抜群】炎電
【等倍】水岩氷悪霊闘
【半減】無草飛虫超鋼龍妖
【無効】毒地

抜群2、等倍6、半減8、無効2(4倍弱点無し)


耐久値はH種族値が40上がった水ロトムをイメージしていただければわかりやすいかと。


コイツの英名は「Celesteela」なのですがどことなく「Cresselia」に似てますし、今期のCHALKはコイツから始まるってことなのでは?


唯一カプ・コケコに弱点を突かれてしまうのが難点と言えば難点ですが、自身が浮いている故に味方の地震を通しやすい面があるのでカプ・コケコの低耐久まで考えるとどうとでもなると思います。


月からの使者は人々の戦意を奪ったと言いますが、成る程この耐久耐性で宿り木をされたら納得です。


メタグロス

テッカグヤとの違いは600族である点、そして、バレットパンチを覚える点です。


今期は「確2は取れるが微妙に確1までは届かない」という削り方になりがちであり、そしてカプ系統の台頭による鋼打点の通りの良さなどからバレットパンチが強いです。


そして、それをあのスペックから飛ばせるメタグロスは勿論ランク上位に食い込んでくるだろうと、そういう話ですね。


バレットパンチが無ければテッカグヤの劣化グヤなので、使うならバレットは入れたいというのが個人的な印象です。
(ただし、『接地している』とは『フィールド効果を受けられる』ということに繋がるので一概に劣化とも言えないのですけどね)


オーロット

ガブリアス、カプ・コケコ、それらを喰いにいくスカーフを持たせた何か。


そのような環境になるなら「トリックルーム」という技は勿論のことながら猛威を振るうでしょう。


草タイプの優秀さはカプ・ブルルの項で説明した通りですが、オーロットはそれに加えて鬼火、オボン収穫のゾンビ戦法、テッカグヤに対する強さ(宿り木無効、鬼火による定数ダメージ持ち)とカプ・ブルル同様に環境へのメタ性能に光るものがあります。
(また、カプ・ブルルはじゃれつくを覚えないのでカプ・ブルルに対してもある程度は強気に立ち回ることが可能です)


今期の最強トリックルーマーはオーロットポリゴン2かで争うことになるでしょうか。


コータス

日照る亀、最強か。


冷静に考えて、今までわざわざ手助けをしていた部分が攻撃手段に回せるのでトリックルーム下での圧力は凄まじいものになります。


何なら手助け晴れ噴火にしてしまえば181-121メガガルーラが93.8%の高乱1の指数を相手2体に飛ばす化物の誕生です。


そこから更に道具を持てることを考えると……。


コータストリパの夢が夢じゃなくなってきましたね。


寧ろ食らった側は悪夢のような話かもしれませんが。


ワルビアル

地面枠かつ威嚇枠というのは非常に優秀です。


ガブリアスとの差は悪打点の有無ですが、「一貫性を持たせやすい技がある」というのは大きな差別化点です。


スカーフガブリアスの項で拘りスカーフor拘り鉢巻と言いましたが、では果たして「拘り地震」、「拘り逆鱗」が「強い行動か?」と問われたら勿論「否」であり、その点で悪タイプの拘りはまだ強い行動だと言えるレベルでしょう。
(カプ系統の台頭を考えると決して強いとは言えませんが、逆に『場にカプが出ているならその隣には悪技が一貫しやすい』と考えることも可能です)


教え技が無い場合、はたき落とすを覚えない点がかなりマイナスになってしまいますが基本は地震か岩雪崩を選択すると思うのでまだ何とかなるでしょう。


⚫ゲンガー

浮遊を奪われた亡霊ですが、言うほど完全死亡ではないと思っています。
(そもそも霊なので死なないみたいな話はさておき)


環境的に高評価な草タイプに強く、襷を持たせればガブリアス同様カプ・コケコから確1を取られず逆に下から確1で行動制限を与えられるという性質、めざ氷で上からガブリアスへの打点も確保可能ならばまだ頑張れると思うのです。


鬼火挑発滅びの歌なんて便利技を覚えたりするのでトリックルームへの対策や後述するメレシーラッキーへのカードにも成り得ます。


ポリゴン2

トライアタック、冷凍ビームの技範囲が非常に優秀です。


ほぼ全ての攻撃を確2以下に抑えつつトリックルームが使用可能、ガブリアスが確1、カプ・コケコが確2にというのは環境に対してかなりの圧力があるでしょう。


オーロットとの差別化点はトリックルーム下での決定力でしょうか。


特にガブリアスを確1に取れる点はコータスと組み合わせた時に真価を発揮しそうです。


ファイアロー

翼を失った鳥ですが、普通に炎打点だけで優秀という説が浮上。


草タイプの優秀さ故に、特性が無くとも素早さを盾に上から炎技をバラ撒くだけで活躍できそうな感じはあります。


弱体化されたとはいえ1回だけなら疾風の翼もありますからね。


レッドブルを飲んで早く翼を取り戻して。


⚫カプ・レヒレ
水/妖 70-75-115-95-130-85
特性:ミストメイカー

カプ系統の中ではタイプと特性に恵まれず弱く見えがちですが、種族値配分が1番綺麗でありカプ・コケコやカプ・ブルルのような環境トップ以外には幅広く戦えるのでパッと見の印象よりは強いと思います。


耐性耐久が優秀なので、ガブリアスやカプ・コケコのような前のめりなポケモンを並べがちな今期はPTに1枚組み込んでおくとサイクルを上手く回す潤滑油として働いてくれそうです。


また、「特性に恵まれない」と書きましたが、カプ・レヒレのミストメイカーは自身の火力こそ上昇しないものの第2効果は「基本的な状態異常を全てシャットアウト」とカプ系統の中でも極めて優秀な能力を有しています。


味方のポケモンに威張るをするのは誰しもが考えることかと思いますが、この「威張ラム」、「威張神秘」と呼ばれる戦法をラムの実も神秘の守りも使わずに実現させるのは想像以上に凄いことです。


威張るを受けるポケモンがラムではなくオボンの実や命の珠、突撃チョッキを持てるなら。


不意のラム消費で威張るコンボを失われることがなくなるのなら。


カプ・レヒレを採用する価値は、十二分にあると思います。


⚫カプ・テテフ
超/妖 70-85-75-130-115-95
特性:サイコメイカー

何故カプ・テテフがこの位置なのか。


それは、「特定の役割を持てないから」です。


例えば全国ダブルのスカーフランドロスなら「威嚇による火力減少、スカーフによる上からの馬鹿力、岩雪崩」、珠ボルトロスなら「環境トップのガルーラに対してスカーフを持たずに上から確定2発」というような役割(=強み)があるのですが、カプ・テテフに関しては環境に対してそこまでの役割を与えることができませんでした。


なんというか、数値は悪くないんですが誰に強いという話でもなく、本当に「殴るだけ」なんですね。


勿論単純な数値は高いのでこの位置にはいるのですが、果たしてどのような使い方をしたら強いのか僕にはまだ考察が足りない状況です。


スカーフを持たせて上から確2という意味では先述したランドロスボルトロスを組み合わせたような性能になるかもしれませんが、ランドロスは威嚇と蜻蛉返りがあるからこそスカーフを持たせて強いポケモンであり、ボルトロスは状況に応じて臨機応変に立ち回る性能を持ちつつガルーラを確2にできるのが強く、そもそも果たして「拘りサイコキネシス」という行動が強いかどうかも怪しいのでスカーフを持たせてもボルトランドを足して3で割ったような性能になりそうです。


と、酷評しましたが結局「眼鏡ラティオスサイコキネシスと同程度の火力」を持ち物無しでバラ撒けるのは強力なので案外普通に活躍しそうな未来も見えますね。


トリックルームを覚えたら話は早かったんですが無い物ねだりをしても仕方が無いので素直にできることを探していきましょう。


……もしかすると眼鏡カプ・テテフのサイキネとか等倍確1級の火力あったりしそうですね……。


あっ、サイコフィールド下の眼鏡サイキネで無振りガブ確1ですか……。


ということで、カプ・テテフの未来は眼鏡を持たせた火力お化けって感じになりそうですね。


5世代での眼鏡Wロトムを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。


サイコフィールドがどこまで維持可能かわかりませんが、フィールドを張り替えてくるカプ系統に対して仮に張り替えられても単純に眼鏡ラティオスサイコキネシスが等倍で通るということを考えるともう少し高いランクに置いて良かったかもしれません。
(実はこの項を書いている途中にふとダメージ計算をした結果、ガブリアスが確1になることに気付きました)


⚫ヤレユータン
超/無 90-60-80-90-110-60
特性:精神力/テレパシー/共生

このポケモンの存在意義はなんといっても「采配」でしょう。


トリックルーム下での采配はほぼほぼ「補正が2倍になった手助け」と同義であり、一般的な「トリックルーマー+トリルアタッカー」の並びから実質的には「トリルアタッカー×2」の火力を叩き出すことができます。


逆にこちらのトリルアタッカーが腐ってしまっている場合はこのポケモンの采配も無意味であり、その場合に相手に与える圧力、ダメージが非常に低くなってしまうのでトリックルームのプロ向きなポケモンと言えるでしょう。


ニョロトノ

カプ・コケコと並べる使い方は誰しもが考えると思います。


ですが実際はこのポケモン自体も優秀であり、拘りスカーフを持たせてガブリアスを狩ったり熱湯の一貫性を武器にカプ・コケコの電気技圏内へ無理やり押し込んだりと6世代と変わらぬ活躍が見込めるポケモンです。


特に優秀なのがゲンガーの項でも少し触れた「滅びの歌」で、アタッカーとしての役割を持ちつつテッカグヤのゾンビ戦法やメレシーラッキーにも刺せるポケモンであるというのは相当スペックが高いと言えるでしょう。


⚫メレシー&ラッキー(ピクシー)

唯一Bランクからの紹介となりますが、選出時の嫌さなら間違いなくSランクは越えるでしょう。


単純に環境全体の火力が下がり、ボルトロスのような状態異常を撒くプロも消えたのでそもそもメレシーのような補助をせずとも小さくなるは決まりやすいと言えます。


普通に殴るだけのPTでは絶対に勝てず、また、今期から持ち時間システムが導入されたのでTODを狙うことも不可能です。


挑発、滅びの歌(、或いは毒々)のようなメタカードの採用は必須でしょう。


尤も今作のポケモンは過度な運ゲー構築を嫌っている節があるので小さくなるの直接的な下方修正にも期待はできますが、もし特になにもタッチされていない状態で確定されてしまったら意識しなくてはいけない構築です。




高ランクのポケモンしか説明していないのに気付いたらここまで長くなってしまいました。


何はともあれサンムーン発売まであと2日、環境の全てはそこで判明します。


僕の考察も幾分か、せめて前の考察記事よりは当たっていると嬉しいですが果たして。