猫はやっぱりノルウェージャン!

威張る幼女の戯れ言日記

ダブルレート環境の変遷とPTのパクり

このところようやくダブルレートに潜るタイミングを作る事が出来ました。
(主にCOJとmaimaiが悪い)
レート1802から始めて1901まで行ったのですが1500勢に対し謎の2連敗を喰らい台パンしました。
とても手が痛かったです(小学生並みの感想)


それにしても最近chalkボルトを全く見なくなりましたね。
具体的に言うと昨日の夜に約30戦潜って0マッチングです。


何故こんなにもchalkボルトが減ってしまったのでしょうか?


個人的には
①環境的にメタが厳しくなった
②皆がchalkボルトの脆さに気付いた
の2点が原因だと思います。


①は簡単です。
WCS2015以降に激増したchalkボルト、それにより「chalkボルトメタPT」も激増しました。
具体的にはバンドリマンダバレル+トドンorマリルリに代表される「砂PT」、トノルンパ+ナットレイに代表される「雨PT」、その他「エルゲン」や「サナバレル」などです。


実際に昨日は「ガルーラスタン」が30%、「砂PT」と「サナバレル」が双方25%、「雨PT」が10%、残りを晴れやエルゲンで分け合っている印象でした。


環境の変遷によりガルーラスタン側も雨PTや砂PTをメタる為にWロトムミロカロスを搭載した型が増えてきており、「chalkボルトから着実にメタゲームが進行しているな」という印象があります。


特にミロカロスはchalkに対してもある程度仕事をするので「非ガルーラスタンがchalkを見る為にミロカロスを採用する」、「ガルーラスタンがガルーラミラー、若しくは砂とサナバレルを見る為にミロカロス採用する」というように「ガルーラPTでもガルーラじゃないPTでも投入の可能性があるポケモン」となってしまい、今やPGLの「使用率上位のポケモン」にランクインする程となってしまいました。


どちらにせよ「今や純粋なchalkボルトで勝つには環境が進み過ぎている」という事です。
chalkボルト側もWロトムミロカロスを採用する場合は何かの枠を犠牲にする必要がありますからね。


では次に、②についてです。
誤解が無いよう先に言っておきますが、この内容に関してchalkボルトの製作者であるところのビエラ氏に喧嘩を売るつもりは毛頭ありません。


chalkボルトは非常に完成度の高いPTであると言えるでしょう。
勿論本人の高いプレイングスキルによるところも大きいのですが、どちらにせよ弱いPTでWCS2015優勝という成績を勝ち取るのは不可能です。


ですが、ここには大きな落とし穴があるという事を皆さんは御存知でしょうか?


確かにchalkボルトは完成度の高いPTです。
しかし、当たり前ながらそれは「ビエラ氏にとって」完成度の高いPTなのです。


人にはそれぞれプレイングの癖というものが存在します。
ビエラ氏のchalkボルトも勿論「ビエラ氏のプレイングに合うように作られたPT」であり、それを加味せずchalkボルトを丸パクりしてもchalkメタ環境である全国ダブルレーティングに於いて勝てるはずがありません。


具体例を挙げましょう。
皆さんの中にもchalkボルト完コピとはいかなくともそれと似たようなガルーラスタン系のPTを使った経験はある、という方は多数居るかと思います。
さて、果たしてその中のどれ程の人数が「初手ランドロス&ヒードラン」を選択した事があるでしょうか?


僕を含め殆どのガルーラ使いは初手に「ガルーラ+@」、若しくは「ボルトロス&ランドロス」と置くと思います。
実際レートでも「ランドロス&ヒードラン」という初手を投げられた経験はまずありません。


ですがビエラ氏はこの「ランドロス&ヒードラン」という初手をWCS2015に於いて複数回使用しています。


皆さんはビエラ氏が「初手ランドロス&ヒードラン」という並びに対し感じる強さと弱さ、若しくは「どのような時にランドロス&ヒードランという初手を選択するのか」という基準をきちんと理解出来ているのでしょうか?


真意は本人にしかわからないのでここで強さ弱さや基準を説明する事は不可能なのですが、少なくともこの「ランドロス&ヒードラン」という初手を選択し、かつ有効に機能させているという事が「chalkボルトをパクる為の資格」だと僕は思っています。


これは上記の通り具体例であり、その他にもビエラ氏なりの拘りや立ち回りのポイントがchalkボルトには多数散りばめられている事でしょう。
それらの癖をビエラ氏に近付けない限り、あのPTを使用しても「全体的に素早さが低い」という脆さが露見するだけで全く勝つ事が出来ないという訳です。


これらの要因から環境のchalkボルト使いは思うように勝率が伸びず別PTに変えてしまい、結果としてchalkボルトが激減したのではないか?と、僕は結論付けました。
スペックは高いPTなのですが、陽気ではなく意地っ張りガルーラであり、更にスカーフではなくチョッキランドロスなので全体的な素早さ的に上から殴る立ち回りが難しく、やはりあのPTは「ビエラ氏専用機」だったという事なのでしょう。
(ボルトは最速ですが殴った後に返しの攻撃を耐えるようなポケモンではない為『如何にボルトで相手のポケモンを縛るか』というのもchalkボルト使用時に於けるプレイングのポイントとなってきそうです)


ちなみにPTパクりの話ですが、これは「やる事が最初から決まっているギミック系のPT」以外全てのPTに言える事でしょう。


今後何か結果を残したPTを見付けた時は「ただ単純にパクる」のではなく「PT内の強そうなアイディアだけ頂戴する」か「パクるなら本人のプレイ動画等を見て『癖』を製作者に近付ける努力をする」のどちらかを選ぶのが賢明だと僕は思います。