猫はやっぱりノルウェージャン!

威張る幼女の戯れ言日記

【ポケカAdvent Calendar 17日目】カードパワーの変遷

どうも、とうとうガッツリと雪が降り始める時期になってしまい辟易している北海道在住の8歳の幼女、もみじねこです。

 

https://ichyo-poke.hatenablog.com/entry/pokekaAC/outline

 

今回はいちょーさんによるポケカアドベントカレンダーという企画に参加させてもらいました。

 

12月から毎日ポケカに関する記事が更新されていく企画で、自分も参加者ながら読む側としても楽しませてもらっています。

 

さて、17日の担当である今回の記事ですが、「カードパワーの変遷」となります。「環境デッキの歴史」と読み替えてもらっても構いません。

 

とはいっても「データに基づく」とか「○○の理論、カード1枚のコストとそれに対するパフォーマンスの概念」みたいな話ではなく(そういう記事も面白そうですが)、自分が当時使っていたデッキを元に昔を懐かしみながら「今のカードつぇ~」って僕が笑う記事です。日本酒ちびちび飲みながら語る感じ。

(なので自分がポケカを始めた以降で、かつ印象に残っていたデッキしか出てきません。悪しからず)

 

そもそもなぜこのテーマに決めたかについて、時はそこまで遡るわけでもなく1週間前のCL京都(めっちゃ最近やんけ)。

 

記事を書くにはまずネタが必要ということで、最初は無難にCL京都の内容を色々書こうかなと思っていました。

(環境把握→デッキ選択に加えて構築に対する持論みたいなものを交えつつ、のイメージ)

 

……が、しかし、残念ながらDay1を5-3ドロップと惨敗。これじゃあ「構築の持論」みたいなものをドヤ顔で語ったところで「でも君5-3だよね?」と内なる自分がチクチク針を刺してくるので断念し、ネタが一つ潰えてしまったなと悲しみにくれながら友人(4-3ドロップ)とホテルに帰っていきました。

 

そんなこんなでホテルの部屋に戻って友人と腰を落ち着けたのですが、CL遠征をするくらいのポケカ好きが2人同室なら結局話題はポケカなわけで、Day1配信をホテルのテレビに垂れ流しながらプレイと構築にあーだこーだ言っていたら気付けば深夜1時近く。

 

そろそろ寝るかと思いきや、「関連動画」の部分になにやら興味深い動画がありました。

 

四天王かつ世界チャンピオン経験者(もはや個人名)がCLでカエループと呼ばれたデッキを使う動画だったのですが、それを見てみると笑っちゃうくらい当時の環境のパワーが低いというか、ゲーム展開が低速なんですよね。

(ちなみにこれは褒めています。高速環境が手放しに良いということではないので)

 

探せばすぐ出てくるので興味がある方は見てみるのも良いかと思うんですが、先3みちしるべまで相手を殴れず(殴らず?)、先4ゲッコウガでようやく前のゾロアークにおぼろぎり110。おとぼけスピットだったら110ダメージなんて後1ですよ(?)

 

CL新潟のときなので2018年の12月とかだったはずなんですが、「4年でここまで変わるのか」という気持ちと「あれからもう4年も経ったのか」という気持ちで非常に懐かしい気持ちになり、同時に「昔ってどんなポケカしてたっけな」と過去を振り返りたい欲が非常に高まったのでこれをネタとして書いてみようと決めたわけです。

 

つまるところアドベントカレンダーの企画の話を頂いてから2ヶ月近くあったのですが構想から執筆まで結局1週間足らずということで、改めましてどうも、夏休みの宿題は最後まで溜めるタイプ、8歳の幼女もみじねこの過去レギュ振り返り記事となります。

 

とりあえずCL京都で頑張ってくれたウッウ君と張り合えるかどうかでカードパワーを測っていこうと思います(?)

(コイツのカードパワーも大概おかしい)

 

アオギリカメケル

時は遡り2015年の夏頃。当時バリバリ現役のVGC幼女だった自分は大学の先輩からのススメでポケカを始めることに。

 

「始めるのは良いんですけどカード無いのでデッキ貸してください!一番強いやつ!」

 

なんなんだこの生意気な幼女は。

 

というわけで最初に触ったのが直近のWCS2015で優勝したアオギリカメケルです。

 

 

アオギリの切り札(今で言うマスタードみたいなもの)でばくりゅうカメックスを蘇生させ、ケルディオにアホみたいな量のエネルギーを付けてぶん殴るデッキですが、素点50の追加20でよくやれてたなと思います。ウッウのスピットで余裕の2パンだし、逆にケルディオ側がウッウを倒すのに3エネ要ります(?)

 

ただこの時代はバトコン!トレポ!サーチャー!みたいな時代だったのでスピード感はあまり変わらなかったかもしれません。

 

増殖タマタマとスーパーエネルギー回収がとにかく優秀だったイメージがあります。

 

ちなみにポケカを始めてから初の自主大会に出た当日の朝、ジラーチEX(今で言うネオラントV)を持っていなかった自分は会場にいたガチ幼女に頭下げて貸してもらいました(実話)。

 

オーロットBREAK/ゲッコウガBREAK

 

(どちらも後世に語り継がれるバケモン)

 

この記事を書くにあたって各ポケモンの収録弾と発売日を調べてるんですが、この2種類ってどっちも破天の怒り(2015年12月発売)なんですね。トンデモパックすぎますわ……。

 

どちらも妨害に長けたテーマですが、言われてみると今のポケモンカードは妨害テーマはあまり多くないイメージがあります(ドガスダイナとエレキガノンくらい?)。

 

シンプルに殴る方がわかりやすいし受け入れられやすいのは事実なので(特に初心者層)、プレイヤー人口が増えた今はその辺りも気にしながらカードのデザインがなされているのかもしれません。

 

自分は陰湿な幼女だったのでロットから裏縛ってサイレントフィアーしたりしてました。

 

30オールとか今だったら「絶対時間切れ両者負けだろ」って言いながら別デッキ握ってそうですし、そもそも裏縛っても今だったらプライマルターボで普通に逃げエネ確保されそうです(?)

 

30オールしてMライボルトからうねりの大海貼られて帳消しになって頭抱えるみたいな「ワンパンかツーパンか」以外のダメージのやりとりがあるとゲームとしてもう少しロングになって面白い気がしますね。

 

ちなみにおとぼけスピット視点はグッズロックでそもそもロスト4枚貯まるかわからないしかげぬいで特性消されて技撃てないしで絶対当たりたくないです。

 

現環境のデッキですら当たりたくないって考えると当時無双していたのも頷けますね(?)

 

 

ボルケニオンEX

(デュアルタイプまた出てほしい)

 

「ワンパンかツーパンか」以外のやりとりがあると面白いですねと言った直後に紹介するのが鬼のワンパン合戦、平成の餅つき大会と言われた(言われてない)ボルケニオンEXです。

 

ゲーム感としてはこれが今のルギアミラーに一番近い気がします。

(ボルケニオンボルケニオンの弱点突けるのが悪い)

 

この頃はディスペアーレイのMサーナイトを好んで使っていたのですが、スチームアップ3回で平気でワンパンされるので普通に負け越していました。今ならロストのカビゴンでワンパンできるので勝ち越せると思います(?)

 

昔は種EXデッキこそが正義(デッキスペース的にも安定感的にも)ってイメージがあったんですが、いつからか種軸は非ルールだしサイド2以上を使いたいなら進化してねってカードプールになってしまったので、また種のハイスペックポケモンでゲームを組み立てていきたいなという願望があったりします。

 

 

・ゲロジュナ

(可愛い技名からのあまりにも大罪効果)

 

巨大植物の森とかいうぶっ壊れカードによって環境を荒らしていた妨害デッキです。

 

「打点は低め、妨害は強め」のデッキが成立するのはやはり「ポケモンはそこそこ、トレーナーズが強め」のカードプールだからこそだと感じますね。

 

あまり打点が出ない故に妨害しておけば前のポケモンがワンパンされることもなく、トレーナーズが強い故に止めることによるメリットも大きくなります。

 

今は真逆で「ポケモンはインフレ、トレーナーズはデフレ」の環境なので、初動を乗り越えればあとは盤面のポケモン達が自動的に勝ちまで導いてくれる感じですかね。

(結局上述の通りそちらの方が『わかりがいい』のは事実ですからね)

 

それはさておき自分で使うと上手く回らないデッキランキング上位でもあります。

 

盤面にシェイミばっかり並んでジュナイパー2体くらいしか立たずに2個玉引けなくてそもそもブルパンできませんでしたとかよくやってました(下手くそ)。

 

ちなみにロストは不利よりだと思いますが、先1でロックはされないので後1スピットまで繋がれば何とか頑張れそうな気もします。

(非ルールHP110の打点110、やはり強すぎる)

 

 

・ルガゾロ

(最近始めた人に見せたら「ただのデカい“やりくりチラチーノ”じゃん」って言われて発狂するなど)

 

さて、ここの辺りから段々とデッキパワーが加速していきます。

 

2017年の3月にアローラの月光にてルガルガンGX(とカプ・テテフGX)が、2017年の7月にひかる伝説にてゾロアークGXが出たことで成立したこのテーマですがとにかくゾロアークGXのカスタマイズ性が高く、登場後のCLでベスト16のうち15人がゾロアーク入りだったとかなんとか。

(最初は1枚1000円くらいだったのに一瞬で3000円くらいまで高騰した記憶があります)

 

このカードゲームで(というかスタン落ちのあるカードゲーム全般で)登場からスタン落ちまでの2~3年ずっと一線級を走り続けるカードというのはそう多くないんですが(最早ある種の調整ミスである可能性が高い)、ゾロアークは確実にその1枚でした。

 

自分も発売日からスタン落ちするその日までお世話になったカードで、WCSまで連れていってくれた1枚でもあります。

 

余談ですがWCS2019では「WCS当日にA落とします!」とか言い始めたせいで1回も公式戦が行われたことのないB以降レギュを急にやらされ、しかもそのレギュではグズマやフラダリが存在しないので全員カスタムキャッチャーを必死こいて揃えるとかいう意味のわからないことをさせられていました。

 

ちなみにルガゾロ相手におとぼけスピットをしようとしても先2ベトンで崩壊するので全く勝てません(経験談)。

 

 

マッシブーンGX

(筋肉は全てを解決する)

 

2018年の1月、事件は起こりました。

 

ウルトラフォースの発売に伴い今世紀最大のイカれカードであるところの「ビーストリング」と「ビーストエネルギー」が世に解き放たれてしまったのです。

 

直後の札幌シティでは当然のように優勝準優勝をかっさらっていき、後のCLでも「ベスト4全てマッシブーン」をやらかしました。

 

今のような種EXが先2で当たり前にワンパンされるような環境だとこういう構築は成立しにくいので、全体的な打点が低いからこそマッシブーンのパワーは逆に際立つのでしょう。

 

コルニの存在により細かく動けるのも(細かく動くことが許される環境なのも)、マッシブーンの30-30がめちゃくちゃ有効な環境なのも、全てが懐かしいです。非常にポケカらしくて良いデッキだったと思いますね。

 

スピット2回でサイド2だしナックルインパクトじゃないと耐えるのでようやくウッウ君も頑張れそうな対面です(?)

 

 

ウルトラネクロズマGX

(レックウザVMAX「…………」)

 

ウルトラフォースから2ヶ月後、2018年3月に登場した禁断の光でも事件は起こりました。

 

そもそもこれだけ強かったマッシブーンディアンシーが追加されたのも意味不明なのにウルトラネクロズマGX、サイコリチャージカラマネロミステリートレジャー辺りが同時に出てきて完全に常識が崩壊しています。

 

やっぱ今のカードパワーと比べたら昔のカードって可愛いよなってところがこの記事のスタート地点だったはずなのに、今のレックウザVMAXと打点は同じだし種だしサイドも2しか取られないし本当に何?

 

それはさておきリチャージ系の能力は今も昔も変わらぬ味ですね。

 

優秀な種ポケモンを色々詰め込めるので環境に対してのカスタマイズ性が高く、ルガゾロばりに環境に適応しながら生き残っていました。

 

ちなみにロストは対マッシブーン同様ウルネク本体との殴り合いは有利ではありますが、うかうかしていると終盤破れた扉のギラティナキュワワー2体に1-1乗せられてから滅亡の光GXでサイド2枚を取られてしまうので早めに逃げ切りたいですね(?)

 

 

ジラーチサンダー

(夜の行進と並ぶ非ルール最高傑作)

 

2018年10月に発売されたダークオーダー後、突如として現れた非ルール種軸のビートデッキであり、ルガゾロ-ウルネク-ジラサン期の一角です。

 

カプ・コケコとエレキパワーという後世に語り継がれる(コイツすぐ後世に語り継いでんな)ぶっ壊れ雷サポートカード2種を引っ提げて「相手の進化前はサンダーで潰し、進化後はエレキパワーを抱えて無理やり突破します」というのがこの構築でした。

 

生半可な進化デッキだと後1グズマアサルトサンダーからぐちゃぐちゃにされます(ジラサンが環境にいるが故に陽の目を見なかったデッキも多数)。

 

この構築の良いところは非ルール軸でありながらGX技という必殺技を無理なく組み込めることと、構築の自由度が高いことの2点です。

 

非ルールのウルトラビーストは相手のサイドを参照する技が多くあり、ジラーチサンダーは非ルール軸の性質上踏ませたいサイドを相手に踏ませるのが得意なのでそのタイミングに応じて適切なウルトラビーストを差し込みゲームを優位に運ぶ通称UBジラサンというデッキを好んで使うプレイヤーもいました。

 

なお、冒頭のカエループは時期的にはここに当たります。

 

手札干渉がほぼ存在しないプールだった記憶があるので(ジャッジマンくらい?)ジラサンやカエループのような「溜め込む」系のデッキも活躍しやすかったのでしょう。

 

ちなみにアサルトサンダーは弱点計算しないので、流石にウッウ側が殴り合い有利だと思います。よかったね(?)

 

 

・ピカゼク

(圧倒的主人公。アニメのサトピカ引退らしいけど大丈夫?)

 

この辺からインフレが大幅加速し、今の感覚と大体似たような打点、HP、追加効果となっていきます。

 

何故ピカゼク、コケコ、サンダーマウンテン、エレキパワー、デデンネ、電磁レーダーが同じ色に集結したのか全くもって意味がわかりませんが、とにもかくにもそのあまりにも恵まれたサポートの面々により一瞬で環境トップの一角まで食い込みます。

 

……食い込みますというか生まれたときから環境トップって感じでしたね。

 

時代も背景も違うので同列には語れませんが、マッシブーンのナックルインパクトが3エネ160デメリット効果なのに対してフルドライブが3エネ150の3エネ加速、下手したら次のターンに200-170飛んできますって考えると強いインフレの波動を感じてしまいます。

 

後々スピード雷エネルギーを獲得したりデンジ後出しハンマーからテンポを取りつつパルスワンでエネルギー加速をしてみたり、色々試行錯誤しながら最後まで環境に残り続けていました。

 

ちなみにウッウのスピット+ザグマロストマインで倒れてしまうので多分ピカゼク側は多分そこまで有利ではないと思います(?)

 

 

・レシリザ

(先1やぶれかぶれ無人カキって呪文だけ一人歩きしてますけど普通に先1カキ単品でも厳しいのでやめてほしい)

 

CL/JCSで2冠取ったのはこれとレジくらいですかね(記憶が正しければ)

 

シンプルにテテフデデンネ型のレシリザもいればフレアスターター型のブルーレシリザもいました。というかボルケニオンが優秀すぎます。

 

登場直後~JCS2019辺りまでの環境では圧倒的でしたがカキや先1サポートを失い、加えてインフレに伴いフレアストライクのコスパも悪くなり、後半は中々に難しい立ち位置にいたと思います。

(4エネ230が弱くなってしまうのがポケモンカード)

 

最後はミュウミュウの弾としての使われ方の方が多かったイメージですね。

 

おとぼけスピットはレシリザなら殴り合い有利だと思いますがミュウミュウだとミラクルツインとかが厳しそうな印象です(?)

 

 

・3神ザシアン

(ザシアンVのテキストを読んで全人類思ったこと。「お前手札に加えるの!?」)

 

記念すべきソードシールド1弾目、化け物のような性能のポケモンから新レギュレーションは始まりました。

 

3エネ230、サイド2、メタルソーサー、極めつけの不撓の剣。

 

「最初にして最強のV」を携えた3神ザシアンはポケモンカードの歴史の中でも相当強固なトップを握り続けていたと思います。

 

しかも3神ザシアンという構築は「オルタージェネシス後に3神が生き残っていれば基本的には勝ち」という、びっくりするくらい勝ちまでのルートが楽なデッキです。

(この辺から『勝ちへの自動化』、つまり『盤面=ポケモンで既に勝っている』概念が出来上がってきたような気がします)

 

アルティメットレイまで繋がればエネルギーを引く要求すら存在せず「敷かれたレールを走るだけ」の簡単な作業であり、しかも相手によって立ち回りを変える必要性があまりないのも異質と言えば異質でした。

(結局サイドをズルして取れば対面のデッキに関わらず勝てるので)

 

綱渡り、細い筋、針の穴を通すような勝ち方よりも、毎回同じことをやってイージーウィンを積み重ねることのできる、太い勝ち筋のある簡単なデッキの方が安定感の求められる大型大会では適しており、その安定感故か対面に依らない勝ち方を取れる性質故かはたまた両方故か、3神自体がスタン落ちするそのときまで環境トップを走り続けていました。

 

惜しむらくはこの3神ザシアンが使えるプールのWCSが存在しなかったことですね。使えてたら優勝していたんでしょうか。

 

ちなみにロストは3回殴られてサイド6枚取られて負けです。ダメですね(?)

 

 

・ミュウVMAX

(毎ターン何回もセットアップして良いんですか!?)

 

最後に紹介するのは皆さんご存知ミュウVMAXです。

 

ゲノセクトが名称ターン1じゃなかったのが悪い、これに尽きます。

 

というかフュージョンアーツが去年の9月なのでまだ1年ちょっとしか経ってないんですね。

 

あまりにも環境に居すぎて逆に2年くらい経っているイメージでした。

 

ちなみに自分が「結局レギュ落ちまで居座ってしまう、つまるところ半ば調整ミスレベルのパワーを持ったデッキ」と評価しているのがルガゾロ、ピカゼク、3神ザシアン、ミュウVMAXなのですが、その最後のデッキになります。

 

基本的にVMAXはほとんど評価できないと感じていた(そして実際ほとんどのVMAXは強くはなかった)わけですが、唯一手放しで強いと思える1枚です。

 

まあバリバリ現役なので語るも不要ではありますが、やれることがここまで明白なのに一生強いのはそのスピードと再現性の高さ故でしょう。

 

「知っていても止められない」というのはカードゲームにおいて(というかカードに限らず大半のゲームにおいて)一番強い能力で、上記4強デッキも何かしら知っていても止められない性質を持っていたりします。

(ルガゾロのベトンスタンプ、ピカゼクの後1フルドライブ、3神のオルタージェネシスなど)

 

ちなみにウッウ君だけだとサイコジャンプされて話にならないので自分はドラピオンVを入れます(ズル)。

 

……昔のカードパワーと今のカードパワーを比べるつもりで始めたのに意外と昔のカードを褒める展開になってしまった気がしないでもないですが、やはりいつの時代も環境トップに君臨するデッキはどの時代から見てもどこかしら壊れた要素があるんだということなのでしょう。

 

さて、最後にex以降、「これから」の話をして締めに向かおうと思います。

 

結論から言うと、今見えているカードだけで言うなら「かなりデフレに向かおうとしているんだな」というのが感じられます。

 

勿論たった少量のカードを見て何がわかるわけでもないですが、Vシステムの「ザシアンV」やVSTARシステムの「アルセウスVSTAR」など、「最初こそ最強格」に刷られがちな今のポケモンカードの前提で「コライドンex」と「ミライドンex」を見ると少しパワーは抑えめなのかなという評価です。

(ミライドンexは流石にやれそうですが)

 

ミミッキュexも昔のゲンガナンスみたいなことをするのかな?と思わせてくれるようなテキストですし、ウインディexを見た瞬間の印象は「鍛冶屋だなぁ」でした。

 

ただ、これは悪いことではなく、今後のカードプールが「ポケモンはそこそこ、トレーナーズが強め」の環境を想定されているのだとしたらプレイングや構築に幅が出やすくなりかなり喜ばしい変化とも言えます。

(ポケモンの部分で既にデザイナーズコンボが成立してしまうと他の部分で『遊び』を持たせにくくなってしまいます。ルギアやミュウが良い例でしょう)

 

進化前が非ルールということからサイド2の軸を握ってジャンケン負けて「はい先2で進化前のVきぜつしてサイド2枚取られましたこれ返せなかったらほぼ負けです」みたいなことも起こらなくなりそうで、ロングゲームになりつつ後攻の不利も幾ばくかは改善されるのではないかなと思います。

 

「exは『逆転』がテーマ」ということで、カウンター系統のカードが刷られる予感もしますし、もしかしたら世界最強グッドデザイン賞受賞カードであるところのNが再録されるかもしれません。

(カード名称自体は違うもので出そうですが)

 

世間の反応では「exどれも弱くね?」という声もあり、ポケモン単体で強いか弱いかで言うと強くはないしむしろ弱い寄りなのも事実ではありますが、自分はこの絶妙なデフレ感が昔のポケモンカードの環境を再現してくれるのではないかなとかなりポジティブに期待しています。

 

と、来年の1月20日に前向きな期待を投げ掛けて自分の記事を終えようと思います。

 

明日はあむさんの「ポケカで思い描く未来」ということで、どんな内容が書かれているのか今から楽しみですね。

 

最後に今回企画を持ち掛けてくれたいちょーさん、楽しいイベントをありがとうございます。

(遅筆ですみませんでした)

 

ブログは書いたことこそあれどこのような「ブログを書く人を集めて何かしよう!」という試みには参加したことがなかったのでとても新鮮でした。

 

次の開催は来年のクリスマスになるのかもしれませんが、もし誘っていただけるならそのときも参加したいなと思う次第です。

 

では、ここまで読んでいただきありがとうございました!