【シティ金沢優勝】ワンラビエール団3神ザシアン
お久し振りです。イベント後に反動で体調を崩しがちな8歳の幼女、もみじねこです。
月日が経つのはあっという間で、気付けば2020年も終わりに近付いており、ポケカの世界では既に2021シーズンが開催されていますね。
ちなみに10月に行われた横浜CLは残念ながら抽選落ちとなってしまいました。
思えばCL東京2020もCL愛知2020も出場できていないので、CLクラスの大型大会は2019年のJCSが最後のようです。
……もう1年以上も大型大会に出られていないと考えるとなんだか寂しくなってきますね。
(とはいえ今年は社会情勢的にそもそも大会を開催できていなかったので仕方ない部分はありますが)
と、そんなことを言いつつも別にポケカを引退したわけでもなく単に抽選落ちしているだけなので、出場できる大会くらいは気合いを入れて頑張ろうと挑んだシティリーグ金沢。
結果としては予選5-0の1位抜け、勢いそのままに決勝トナメも3回勝ってなんと優勝してしまいました。
勿論どんな大会だろうと出るからには優勝以外は見ていないんですが、実際に優勝するとやっぱり「今回はあまりにも出来すぎた内容だったな(笑)」と思ったり。
とはいえ練習の成果をきっちり出せたということでもあるので、今回の結果を素直に喜び、また次に繋げていけたらと思うばかりです。
・この環境、何が正解?
使用構築は上記の通りルガゾロ……ではなく3神ザシアンです。
正直この多様化した環境に明確な「正解」なんてものはなくて、「どこまで不利デッキを踏んだことによる自分へのダメージを最小化させられるか」が大事だと考えていました。
どんな構築を使おうとも不利デッキは確実にいるわけで、だとしたら「不利デッキを踏む可能性が少ない」か「不利デッキでも展開次第で勝てる可能性がある」といった、何らかの前向きな要素がある方が自分へのダメージを最小化させられて良いという考えです。
レシリザ登場後のルガゾロが良い例で、ルガゾロが苦手とするデッキの1つにサナニンフがありますが、そのサナニンフは環境最多のレシリザに不利を取るので母数は少ないと考えてもいいだろう、みたいなイメージですね。
とにもかくにも不利デッキが存在することは仕方ないこととして、何らかの切る理由付けを見付けることが大事という話です。
今回で言うと3神ザシアンで不利デッキと言えば小ズガだと自分は判断していましたが、「3神ザシアンvs小ズガ」は「クワガノンvs小ズガ」、「ピカゼクvsセキタンザン」のような「ほぼ無理マッチ」と異なり「普通にやれるマッチ」です。
(細かいところではブルーレシリザとかミュウミュウも面倒ですが、流石に母数が少ない上にこれらも別に『無理マッチ』ではありません)
仮に不利デッキに当たってもワンチャン勝ちを狙えるという要素を大きく評価し、そもそも小ズガの事故率から考えるにスイスドローの回数が進めばそもそも当たらないだろうといった淡い期待も込めて3神ザシアンを使用しました。
(また、単純に3神ザシアンの全対面に対して有利こそ付かずとも不利にもならずに戦える対応力の高さはシティのような地雷を踏みかねない場では素直に評価できるポイントでした)
・どんな3神ザシアンを使うか
さて、3神ザシアンを使用することは決まったものの、3神ザシアンには絶対に避けては通れないだろう(そして、何なら小ズガよりも遥かに多く踏みそうな)意識すべき対面が1つ存在します。
そう、3神ザシアンミラー(特に後攻)です。
普通にやるとこのミラーはかなり運が絡み、一定の勝ちパターン/負けパターンに入ってしまうと双方のプレイングが介在する要素がかなり薄くなってしまいます。
「誰でも勝てるし誰でも負ける」
「安定しなさすぎる」
「ミラーはジャンケンゲー」
こんな感じで「使用候補には挙がりつつも、結局3神ザシアンを諦めてしまった」という方も多いのではないでしょうか?
実際自分もその認識はあり、シティ1ヶ月前くらいで一瞬マッドパーティにしようか迷ったタイミングもありました。
しかし、逆にこのミラーさえ乗り越えることができれば3神ザシアン自体の安定性も含めて全体的な勝率はかなり向上するのではないかとも思っていました。
とは言いつつも、3神ザシアンの手貼り→オルター→アルティメットレイの流れを阻害できるカードなんてどこにも……。
ありました。
北海道のポケカプレイヤーに「エール団ワンラビピカゼク」を使用している人がおり、そこからアイディアを貰った形となります。
(エール団ワンラビピカゼクはグズマハラから裏1フルドライブできそうならサンダーマウンテン、無理そうならワンラビ、最後はエール団スタンプタンデムショックで要求値を上げにいく、といった独特な面白い動き方ができる構築となっています。こちらも興味のある方は是非試していただけたらと思います)
3神ザシアン使用者なら結構な数の方が同意してくれると思いますが、3神ザシアンがやられて嫌なこと筆頭に「序盤のエネルギーに干渉されること」が挙げられます。
基本的に軽いエネ干渉程度ならソーサー付け替えで完結することも多いですが、ことミラーに関してはそのソーサー付け替えを抱えるためのデデンネクロバットの着地が非常にリスキーです。
あわよくば1ターンそのまま貰える、ダメでもデデンネクロバット辺りの着地を強要させられる、その可能性を追えるのはミラーで非常に有利に働くと考えました。
ワンダーラビリンスに関しても同様で、序盤のオルター阻害、また、こちらに関してはスタンプと合わせてラストターンの要求値増加なども狙えます。
と、こんな感じで「ミラー意識の3神ザシアン」が出来上がったのが8月のお盆後くらい、ここから細部の調整をしつつ今の構築に至ります。
以下、細部の説明を簡単にさせていただければと思います。
・ジラーチ3
ジラーチ抜きの3神ザシアンが多いイメージですが、個人的にはジラーチの評価はかなり高いです。
元々順序としては「ザシアン構築なので入れ替えは積む→入れ替えのバリュー最大化のためのジラーチ」くらいの認識でしたが結局3枚まで増えてしまいました。
ざっと利点を考えるだけでも
・スタートポケモンの増加
・メタルソーサーの付け先
・入れ替えのバリューの最大化
・対無人発電所
・ミラーの安定性向上
・ラストターンの要求値低下
・対マッドパーティ
この辺りが挙げられます。
特にスタートポケモンの増加はかなり重要で、というのも3神ザシアンは「スタートして嬉しいポケモン」がかなり少ないデッキです。
(というかジラーチ抜きだと3神かザシアンくらいしかありません)
そんな中で「デデンネ2クロバット1(ワタシラガ1)」辺りの補助パーツを積むと、それらでスタートしてしまう可能性が無視できないほど高くなると考えました。
特にミラーのデデンネクロバットワタシラガスタートはあまりに致命的で、その時点で先手を取っていても負けかねないレベルです。
いくらワンラビエール団で意識しようとそれは流石に良くないということで、スタート適性MAXのジラーチを3枚積んで緩和させる形となりました。
この採用は結果としてスタートだけに関わらないミラーの安定性向上にも繋がります。
というのも、ミラーは「どれだけ場を絞って(=デデンネクロバットを出さずに)戦えるか」のゲームです。
願い星のない構築だと今あるハンドで戦うしかなく、どうしても前に進む場合にデデンネクロバットを出さざるを得ない展開はそれなりにあります。
その「それなり」をどれだけ軽減させられるか、という話で、そういった視点からも盤面に置けるGXではないリソースとしてのジラーチの採用は正解でした。
・ザシアン2
ジラーチが3なのでソーサーの付け先としてもスタートポケモンとしてもこの枚数で十分かなと思います。
アタッカー運用をするザシアンは基本的に1ゲーム中に1枚で、3神ザシアンミラーとルカメタで2枚使うかな程度(必須ではない)と考えると3枚目のザシアンは別の枠にする方が効果的だと判断しました。
・友達手帳
博士デデンネ環境でめちゃくちゃ評価の高いカード。
3神ザシアン仮組み当初(7月くらい?)から入っていましたが、抜こうと思ったことは1回もありません。
これは勿論「ジラーチ構築だから」というのは理由としてあると思います。
(ジラーチのない3神ザシアンだと手帳で戻したサポートに触る手段が少ないため)
この枠は基本的にワタシラガとの選択にはなりますが、
・スタートしない
・2枚戻せる
・ラストターン前に先撃ちしておける
辺りを評価して友達手帳を採用しました。
最後の「先撃ちしておける」が重要で、結局ワタシラガは欲しいターンに引き込まないと意味のないカードですが(結局博士で巻き込まれたりする)、友達手帳は事前に撃って山を強くしながらラストターンに突入できるのが非常に強い(噛み合いや引く順番によるマイナスが少ない)です。
・スタンプ2/お守り2
両方とも0か2のカードだと思っています。
お守りだけ1の時期がありましたが、2に戻したタイミングで引き込みやすさを実感してからは「やっぱり2だな」と。
結局オルターを撃った3神が1発耐えるかという視点は非常に重要で(というかこれがもうほぼ全て)、だとしたら序盤の引き込みやすさを重視すべきという結論に至りました。
スタンプは好みだと思いますが、自分は前の3神が倒されたタイミング、前のザシアンが倒されたタイミングの2回でスタンプを撃ちたいと考えており、それが無理でもせめて1ゲーム中に1回、その他ワンラビとの兼ね合いも考えるとしっかり撃ちたいタイミングで引き込める2枚に落ち着きました。
と、デッキの解説としてはこんなところでしょうか。
以下、当日の対戦レポートとなります。
・予選1戦目:3神ザシアン:○
試合前の雑談でお相手が「Aレギュでロストマーチ使ってたんですよ~」と喋っていたので今回はマッドパーティとか握ってるのかな?とか思いながら対戦を始めたら普通に3神ザシアンで白目を剥く幼女。
とは言いつつもハンドにエール団を抱えていたのでお相手が手貼りした水エネをハンドに戻して先後逆転。
こちらがオルターを先撃ち、相手は遅れを取り戻すためにオルターを撃たずにアルティメットレイ。
ヤバカード入ってるなと思いながらとりあえずボスでライコウを食いつつ3神を追いかけて2-4ルートで勝ち。
・予選2戦目:3神ザシアン:○
またミラー後手を引き白目を剥く幼女。
相手の先1クチートでこちらのクチートがペロンチョされる。は?
しかしこちらのワンラビに対してお相手スタジアムを割れなかったらしく、3神に2エネ目をペタ貼りしてターンを返される。
既にクチートが場に出ているのでもういいやということで、博士デデンネで鬼の走りを見せて手貼りソーサー付け替えまで揃えて3エネオルタージェネシスで先後逆転。
そのまま先手番のゲームを維持して勝ち。
・予選3戦目:ムゲンダイナ:○
2Tドレッドエンドで前のジラーチが飛ぶ展開になるも、オルタージェネシスのタイミングでクチートを投げるとお相手のハンドが「クロバット、悪エネ、回収ネット、ムゲンダイナVMAX」の4枚。2秒でクロバットをペロンチョ。
頼む~~~~~オルター撃った3神吹き飛ばないでくれ~~~~~とお祈りしていると、お相手トップでは解決しなかったようでムゲンダイナを逃がしながらフーパで刻んでくる。
やった~~~と言いながらボスクロバット→ボスクロバットで勝ち。
トップで何らかのカードを引かれて3神が吹き飛んでいたら負けでしたね。危ない。
・予選4戦目:ムゲンダイナ:○
今度はこちらが先手番。
お相手の後1パワーアクセルをジラーチで受けながら、先2オルタージェネシス。
オルタージェネシスのタイミングでクチートを出すと対面のクロバットがポロり。
クチート、お前偉すぎ?
結局先手番なのでオルター後に3神が飛ばなければ勝てるなーと思っていて、実際(クロバットを着地させたことも働き)3神が飛ばずにアルティメットレイまで繋がったので勝ち。
・予選5戦目:クラハンドラパルト:○
先手番、普通に3神にエネ手貼りからザシアンで不撓をしたら後1でホラーハウスGXが飛んできて「???」となる幼女。
ポルターガイストでギリ3神が飛ばないハンドだったのでそのまま終了。
お相手マリィ。幼女大回転。
しかし、お相手も引きが良くなくまさかのエネを貼れずにポルターガイストが撃てないという大回転ミラー。
しかし、道中のクラハンでこちらのエネルギーも割られてしまったので先3ワンラビで時間稼ぎ。
お相手マリィ後にスタジアムを割れなかったようで、前の1エネゲンガーにエネをプールするだけで終わったのでオルター→ブレキャリ(ゲンミミ倒す)→ボスブレキャリと繋いで勝ち。
ゲンミミがブレキャリ260で吹き飛ぶのに対してドラパルト側はダイファントムではザシアンを倒せないのが辛そうな感じでした。
と、予選5-0で1位通過。やったね。
1st pic.twitter.com/cHRXvkHadn
— もみじねこ (@MapleCat_87) 2020年10月31日
・決勝トナメ1戦目:3神ザシアン:○
ミラー先攻、こちらザシアンスタート、お相手クロバットスタート。
対戦ありがとうございました。
最早間に合わないと踏んだのかザシアンを育てて2-2-2のルートを狙ってきましたが、こちらのお守りザシアンがどうにもならずにゲームエンド。
・予選2戦目:ムゲンダイナ:○
今回1番のズルゲーム。
ジラーチスタート、エネもボールもあり最高のハンド。なんか右端にエール団のしたっぱとかいうカードもあるし。
と、思いながら相手を見るとムゲンダイナ。これ、エール団刺さりそうね。
ボールから3神を着地させながら後1エール団でムゲンダイナのエネを戻す。
お相手盤面を作りながら手貼りエンド。
こちら、友達手帳でエール団を戻しながら願い星をしたらエール団を引き込む。
後2エール団オルタージェネシス。
お相手またも手貼りエンド。
こちら、デデンネで最後のエール団を引き込む(は?)
後3エール団アルティメットレイ(前のアブソルを倒してサイド2枚)
先4カウンターゲイン+マリィ+無人からのドレッドエンドでちょっと怪しくなるも、ドレッドエンド自体は3神が耐えたのでそのままアルティメットレイで前のムゲンダイナを傷物に。
先5ドレッドエンドで3神が倒されるも、クチートから手貼りソーサーハッスルバイトで傷物のムゲンダイナを追いかけて勝ち。
地獄の3連エール団、ヤバすぎる。
運も絶好調のまま決勝へと駒を進める幼女。
・決勝トナメ3戦目(決勝戦):クラハンドラパルト:○
予選5戦目のクラハンドラパルトと同じ方。
デデンネスタートで大回転していたものの、ザシアンの不撓の剣で鋼エネが2枚ペロンチョする。……ワン公……お前……後で散歩連れてってやるからな……!
(いや冷静に考えてエネ割りデッキに不撓2エネはズルすぎでは)
お相手ドラパルトスタート、入れ替え札が引けず後1ホラーハウスができない。
先2オルタージェネシスに対して後2エール団(対象ザシアン)+追加効果ありホラーハウス。
どう頑張っても前の3神が飛ばされるハンドになってしまったのでザシアンで不撓。鋼エネが1枚ペロンチョする。……ワン公……お前……後で散歩連れてってやるからな……!
相手視点、前の3神を倒してもザシアンにエネがプールされているのでゲンミミが返しで倒されてゲームエンド
↓
ワンチャン狙うならクラハンで3神の動きを固めながらマリィで事故らせてポルターガイスト→ダイファントムで3神を2パンする
(これだとドラパルトVMAXがバトル場に居る状態なのでザシアンのブレキャリでサイドを進めるにはボスかグレキャが要求になる)
という狙いからマリィポルターガイストで3神に200点を乗せてくる。
しかし、こちらハンドの博士から入れ替えを引き込みブレキャリ260でゲンミミを突破。
最後はザシアンがダイファントムを耐え、ポケモン入れ替えから願い星でボスを引き込み勝利。
トナメ1.サンザシ○
— もみじねこ (@MapleCat_87) 2020年10月31日
トナメ2.ムゲンダイナ○
トナメ3.クラハンドラパルト○
優勝~~~
とあるシティリーグでは優勝が決まった瞬間に椅子から跳び上がりガッツポーズをキメて対戦相手に握手を求めてジャッジから注意された人物もいたようなので、自分は大人しく「対戦ありがとうございました」だけに留めておきました。
とか冷静ぶった言い方をしながらも、優勝ってやっぱ嬉しいですよね。
正直2020シーズンの大半と2021シーズンの横浜に参加していなかったのでポイントレースからは何となく一歩引いたような目線になってしまっていたのですが、今回のシティの優勝は今後のポイントレースにめちゃくちゃ役立ちそうな気がします(それはそう大賞)
またWCS目指せるかな?という淡い期待を抱きつつ、これからも練習を重ねていこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!