GSに於ける第2の環境トップ、「レックオーガ＋トゲキッス」

スペシャルレートが始まり各々が独自のグラゼルネ対策を講じた結果、環境から厨パが激減しました。

あれだけ「強い、隙が無い」と言われていた厨パが減るとは、いやはやポケモンというのはわからないものです。
(ちなみに今回グラゼルネが減少した理由は『環境がグラゼルネ対策PTばかりになった』という点が原因であると僕は考えています。
つまり『弱い事が露見したから』という理由ではない以上、メタゲームが進みグラゼルネ対策PTが減った場合はまたこの手のPTが増加してもおかしくありません)

ではグラゼルネを環境から駆逐した、「グラゼルネ対策PT」とは果たしてどんなPTなのでしょうか？

Twitterやオフでの結果から鑑みるに、それは「レックオーガ」なのではないかと考える事ができます。

まずメガレックウザというポケモン自体がグラゼルネに刺さります。

特性「デルタストリーム」からの珠水の波動で仮にレックウザが無補正無振りだとしてもH252D140振りゲンシグラードン(相手側ゲンシグラードンのC特化大地の力を最高乱数以外耐える調整)を43.8%の中乱数1発で落とせます。

ちなみに

C68振り →75%の中乱数1発
C108振り →87.5%の高乱数1発
C188振り →確定1発

なのでお好きな調整をどうぞ。

また、珠ガリョウテンセイ＋神速で余程Bに振っているゼルネアスではない限り落とす事が可能であり、つまり「相手のジオコンを牽制する」ということに繋がります。
ゼルネアスというポケモンは正直なところ「ジオコンによる強さ」に依存しており、ジオコンを撃たせる隙を与えない事で結果的に「相手のゼルネアスを弱体化させる」ということになる訳です。

更に一般枠の考察も進んでいます。

僕個人の意見としてレックオーガの中で1番強い一般枠を挙げるなら、それは「トゲキッス」だと思います。

現在ニコニコ動画に上がっている「DEXオフエキシビションマッチ、ビエラVSセジュン」を御覧になった方も居るかと思いますが、あの動画では「この指でカイオーガを守りながら高火力技を通す」、「『それを考慮した動きをしてくるだろう』というところまで読んだトゲキッス電磁波」の有利択の押し付けが非常に強力でした。

事実ビエラさん側もディアルガの龍の波動でカイオーガを落としにいく選択はあったと思います。

ですが、やはり「いや、普通にこの指された場合を考慮すると流石にリスキーすぎる……」という怖さがあるので結局はセジュンサイドに有利な展開に持ち込まれてしまったという訳です。

この手の「吸い込み技」というのは隣のポケモンが持つ圧力が大きければ大きい程「有利択を発生させる」という性能を持ち、そのような意味でもC種族値180からの一致150範囲技(天候補正有り)を撃てるカイオーガは絶好のパートナーと言えるでしょう。

このルールではゲンシグラードンのせいなのか電気技がそこまで採用されないイメージがあるので、その点から見ても強いです。

ちなみにトゲキッスはレックウザが不利なメガボーマンダに対しても有利を取れるので本当にマッチした一般枠だと言えると思います。

最悪トリックルームもエアスラで阻止できる可能性がありますしね(小声)

また、ここに来てトゲキッスが強いというのは環境が進んだ証拠でもあると思います。

と言いますのも、環境初期の段階から基本的なS操作は「追い風」か「トリックルーム」の2種類しかありませんでした。

追い風は全員が追い風をする以上S操作にはならず、「同じ土俵に立つ権利を得る」という意味しか持ちません。

トリックルームも使えるポケモンの弱さが災いしてそこまで安定した強さを発揮しきれていない印象です。
せいぜいドータクン程度ではないのかな、と思います。
(他のトリル始動役は火力が低すぎて相手側伝説への圧力になりません)

つまり「実質的なS操作」が存在しなかったのです。

「グラの同速対決に自信ニキが多すぎる」

「まーた同速ゲーか」

「同速運ゲーいい加減にしろ！」

これらは「S操作無しでの殴り合い」ではなく「双方追い風」、「双方最遅かつトリックルーム」といった状況での「同速対決」だったのかもしれません。

そんな同速環境に投げ込まれた「電磁波」という新たな小石が作り出す波紋、これは決して小さなものではないでしょう。

レックオーガ＋トゲキッスが刻む新たな1ページ、ここから発展するGS環境のメタゲーム、ジャパンカップまでに「結論パ」は現れるのか、色々と楽しみになってきましたね！

僕もレックオーガについて考察したいところはあるので良さそうなPTが完成したらまたブログに載せようと思います。

鉢巻ナットレイとか強そうじゃないですかね？