猫はやっぱりノルウェージャン!

威張る幼女の戯れ言日記

GS環境トップに君臨するPTについて

昨日はドーブル単体について喋りましたが今日はドーブルが含まれるGS環境トップのPTについて喋ってみようと思います。


PTメンツはこちらの6体です。


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環境トップクラスの性能を誇るゲンシグラードンゼルネアスを主軸とした、スペックの高い駒で纏められているPTですね。


個人的には追い風枠はファイアローよりもクロバットの方が強そうに見えるんですがここは賛否あるでしょう。
ファイアローは精神力ではない代わりに

①既に積んだ状態のゼルネアスでも上から半分通せる
トリックルームを通されても一方的に押し込まれない
クロバットと比べて耐久値が低いということが「追い風するターンに落ちる事でエースアタッカーが迅速に無償降臨する」ということに繋がる

という利点があります。


しかし

①そもそもゼルネアス構築にファイアローを投げる余裕があるのか?
(環境トップに対する基本選出は1番スペックが高くなるように構築を組むべきであり、その場合ゼルネアスと同時採用されているであろうゲンシグラードンにあまり打点が無いこのポケモンを基本選出として採用していいかは懐疑的な部分が存在する)
クロバット黒い霧を覚えるので初手から追い風展開をしていけば寧ろファイアローよりもゼルネアスのストッパーになれる
(そして怒りの前歯でも結局ゼルネアスを半分削る事は可能)
③追い風ターンにクロバットが耐えた場合、怒りの前歯の存在よりそこまで腐らない可能性もある

という反駁もあるので本当に好みの問題になりそうです。
(トリックルーム状態に対しては確かにファイアローに軍配が上がりますが)


強いて言うならばプレイング的に序盤の追い風から制圧という流れを目標としたいならクロバット、初手ガルーラ&ゼルネアスorゼルネアス&ドーブルから展開していきゲンシグラードンを詰めの札として利用したいという場合ならファイアローという感じでしょうか。


さて、ファイアローの枠については喋りましたし他の5体は変える余地も無さそうなので「何故このPTが強いのか」という部分を喋っていきたいと思います。


まあ「PTメンツ個々のスペックが高いから」というのは当たり前なんですが、それともう1つ、「初手のパターンが異常に豊富で相手からすると何の初手(戦法)で来るかまるでわからない」という点があります。


GSルール発表時から言われていた事の1つとして「GSルールは『初手出し負け』が許されない」というものがあります。
個々のスペックが高すぎる故に安易な交換が成立しないからです。


さてここで、上記のPTから出てくる可能性のある初手のパターンを挙げてみましょう。


ガルーラ&ゼルネアス
ガルーラ&ドーブル
ゼルネアス&ドーブル
ゼルネアス&ボーマンダ


「えぇ……」と言わざるを得ませんね。
4つも初手のパターンがありながら、そのどれもが対策必須級の制圧力を誇っています。
(ちなみにこれがファイアローではなくクロバットだった場合『⑤ゲンシグラードン&クロバット』という初手の可能性も増えるので相手から見ると更に厄介です。
僕がファイアローではなくクロバットを推している理由の1つとして、この『初手の選択肢の増加』も存在します)


正直な話、これらの全てのパターンを対策できるような初手を見付ける事は不可能なレベルだと思います。
そもそもそんなスペックが高いポケモンが存在するなら全員そちらを使っている筈ですからね。


仮に「お?これはワンチャンあるかな?」という初手が見付かったとしても、それは大抵スカーフドーブルというポケモンに粉砕される悲しき運命にあります。


また、こちらとしては少なからずドーブルダークホールを意識した初手を選択する必要が存在するのに対し、ドーブル側はそれをこの指止まれで喰える可能性が高いというのも困りポイントです。
それについては昨日の記事で喋った通りですね。


http://maplecat.hatenablog.com/entry/2016/01/20/203721
(↑昨日の記事のURLはこちらです)


従って「完璧」と言えるまでに上記のPTを対策するには

①上記の初手4パターンに有利を取れる
②不意のスカーフドーブルも考慮済み
ダークホールだけではなく「この指+ジオコン→死に出しガルーラ」のようなパターンですら対応が可能である
④見せ合い~初手の段階まで相手のドーブルがどのような型かは勿論わからずスカーフではないと判断できてもこの指を選択するのかダークホールを選択するのかは勿論わからなく、相手がどちらを選んでいたとしても大丈夫であるような行動パターンを確立する必要性がある
⑤相手の追い風枠がクロバットの場合は「初手ゲンシグラードン&クロバット」という並びも見ることができる

の5点を満たす初手が必要……。


そう、「無理」なんです。


結果としてこのPTは「初手の噛み合い次第で全てのPTを突破できる可能性を秘めている」という評価が可能な訳なんですね。


そりゃ誰でも使うわ!って感じです。


唯一の弱点としてミラーが有り得ないレベルで不毛です。


そもそもミラーとは選択肢がバラけている場合余程の事が無ければそこまで頻繁には発生しないんですが、このPTの場合はあまりにも流行りすぎているので全盛期のchalk並みにミラーマッチが発生するでしょう。


これをミラーだからと言って5割で落としているようではまだまだなのでこれからの環境の変遷はこのPTメンツを保ったままのミラー用メタ(技や道具)、それを更にメタる用のメタ、と続いていきそうな感じがありますね。


正直「ミラー用のメタって具体的に何だよ、結局初手のパターンと択の噛み合いだろ!」と言いたい気もするんですが、その場合GSというゲーム自体がドーブル採用に加えて択や同速が入り乱れる有り得ないレベルでの運ゲルールと化しそうなのでちょっと怖い感じはありますね。


でもホント「安定した対策方法」が存在しないんですよね……。
全てのパターンを対処しきるのが無理すぎます……。
とりあえず猫騙し持ちでドーブルを止めて初めてスタートラインに立てるような感じがあるのでその辺りから考察を進めていこうと思います。




これを機に皆さんもこのPTの対策を考えてみては如何でしょうか。


このくだらないGS環境を切り開くのは貴方かもしれませんよ?